お坊ちゃん prodigal 2004 9 10

 新興市場には、まだまだ高額の株価が多いと思います。
「株価に一喜一憂しない」とは、金持ちのセリフです。
庶民は、株価に一喜一憂するのです。
 これは、常識で考えればわかることです。
たとえば、夫の給料が減少したので、妻がアルバイトを始めるとします。
そこで、スーパーで働くとしましょう。
そうすると、時給は、800円ぐらいです。
子供が学校へ行ってから帰ってくるまでですから、4時間ぐらいしか働けないでしょう。
そうすると、1日の収入は、3200円です。
 新興市場には、まだまだ高額の株価が多いと書きましたが、
実際には、もっと高額の株が多いのですが、
ここでは、1株100万円の株があったとします。
 株というものは、おとなしい日でも、1日で1%から2%は動くものです。
そうすると、たとえば、2%動くとすると、1日に2万円動くことになります。
 これでは、庶民は、毎日、株価に一喜一憂することになり、
本来の仕事が手につかなくなります。
 こうした常識的なことが、わからなくなってしまったのは、
社会の支配者層に、金持ちの「お坊ちゃん」が多くなってしまったことです。
 こんな話を、金持ちの「お坊ちゃん」にしても、
わからないと思いますが、一応、書きます。
 明治時代に、ある有名な政治家は、いつもボロボロの洋服を着ていたそうです。
ある晩に、その格好から判断されて、国会の守衛に捕まったそうです。
捕まえてみて、守衛は、驚いたそうですが、
守衛は、「紛らわしいので、ちゃんとした服装をしてください」と、
有名な政治家に、お願いしました。
しかし、その政治家は、こう答えたそうです。
「国民の多くが貧しいのに、どうして私が贅沢できるのか」。
 これを、金持ちの「お坊ちゃん」が見習うには難しいでしょうが、
せめて、その精神だけでも見習うべきです。
 金持ちの「お坊ちゃん」しか成功しない社会となったら、
それは、社会の年齢が中年になったということです。
あるいは、老年にさしかかっています。













































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